今日は、昼に仕事から帰ってきてからもずっと家で仕事をしていた。
夕方に帰ってきた妻も、夕食を準備するまでもなく、なんとなくダラダラ過ごしている。
私はあと少しでこの作業を終わらせようと、集中して19時過ぎにやっと作業を終える事ができた。
妻に、「夕食どうする?」と聞くと、「何が食べたい?」と。
「何ができる?」と聞くと、「○×△◆・・・」
「久しぶりに郷屋にラーメン食べに行こうか?」と提案すると、「行こ」と返事がきた。
郷屋が閉まっている(閉店時間を過ぎている)のではないかと心配していたが、電気がついていた。
店の外から見えるカウンターには3人ほどのお客さんの背中が見える。
もしや「混んでるかな?」と不安を感じながら近づいていくと、奥は誰も座っていなかった。
「この3人も奥から座ったらいいのに」と思いつつ暖簾を上げてドアを開ける。
「カラカラ~」
中から「いらっしゃい!」と元気な声がいくつも飛んできた。
「2名です~」というと、
「カウンターへどうぞ」と促され、入り口のウォーターサーバーで2杯の水を汲みカウンターへ。
先にカウンター席に座った妻が、椅子を引き出して待っててくれた。
「ありがと」と水の入ったコップを置きながら妻に礼をいう。
さて、今日は何を食べようか。
私の心は決まっていた。「辛ねぎラーメン(750円)」だ。
妻は最近「突発性難聴」と診断されて刺激物は避けるように病院の先生に言われているらしく、普通のラーメンをと「志那そば(650円)」を選んだ。
「辛ねぎラーメンと志那そばをお願いします」と注文した。
はたして、今のお腹のすき具合で、「辛ねぎラーメン」だけで足りるかな?と心の中で思いながら、いつも「地どりめし(100円)」が置いてある棚を見るが、今日は売切れなのか、棚には何もなかった。
ごはん物は「ごはん小(130円)」か「焼豚飯(230円)」が選べそうだが、そうお腹いっぱいに食べる年齢でもなくなっているので、迷うものの今回は注文を見送った。
ほどなく、「辛ねぎラーメンです、間から失礼します」と私の注文した「辛ねぎラーメン」が運ばれてきた。
私が夢中で写真を撮っている間に、妻の注文した「志那そば」も運ばれてきた。
私は撮影が終わり、両手をあわせ「頂きます!」と言って箸をとり、中央に乗っているチャーシューの下にあるネギを一番に口にいれた。
ネギのこの食感がたまらない。シャキシャキという音とともに辛油がじんわり口の中にひろがる。
ネギの下をかき分けて今度は麺を取り出す。シュルシュルッとすすり上げて麺をほおばる。
もう一度、麺をすくってシュルシュルッと。
美味しい!
でも、この店で昔食べていた「辛ねぎラーメン」はもっともっと辛かった。
食べている間に、身体の芯から熱くなり、汗が噴き出してくるのが常だった。
あれは辛すぎたのだろうか?
毎回、妻が汗を拭き拭き「辛ねぎラーメン」を食べていたのを思い出す。
当時の私は辛いものがあまり好きではなくて、普通に「ラーメン」をたべていたのだ。でも、時々たべていた「辛ねぎラーメン」には「汗ブリ」反応していたのを思い出す。
さて、ラーメンは中盤に差し掛かった。
チャーシューを食べる。薄いけど大きなチャーシューは箸でも引き裂ける。
4分の一程度の大きさに切り分けて口に入れる。麺とは違う食感と味がまたアクセントとなって美味しい。
しばらくすると、ほとんど麺もネギもチャーシューもなくなったようだ。
「ちょっと汁飲んでみるか」とれんげで汁をすくう。
豚骨とは違うが白濁している。
すすると、麺を食べている時の味とは違ってこれまた別の楽しみが味わえる。
もう1杯、もう少し、あと1杯だけ・・・を繰り返しているうちに器の底が見えてきた。
「あ、また飲んでしまった。。。」
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