この時期、いえ少し遅いですが、キリンビール福岡工場の前にある「コスモス園」はたくさんのコスモスが咲いていてとても美しいのです。
ただし、コスモスが満開の時は、周辺道路が渋滞するので、なかなか近寄れないのです。
今回は、時期を少し外してしまいましたが、福岡県朝倉市にあるキリンビール福岡工場のコスモス園を見て、その後工場見学体験に行ってきましたのでご紹介します。
ビール好きの方はもちろん、製造過程に興味がある方、そして家族や友人と楽しい時間を過ごしたい方にもおすすめの体験です。
工場概要
キリンビール福岡工場は、1962年の操業開始以来、半世紀以上にわたって地元と共に歩んできた歴史ある施設です。
この工場は、キリンビールの主力商品「一番搾り」を製造しており、九州・沖縄地方へのビール供給の要となっています。
福岡工場の特徴は、最新の製造技術と伝統的な醸造方法を融合させた生産ラインにあります。
環境に配慮した設備や、品質管理の徹底など、キリンビールのこだわりが随所に見られます。
また、工場に隣接する「キリン花園」では、季節ごとに美しい花々を楽しむことができ、この時期はコスモスが咲いていますが、工場見学と合わせて訪れる人も多いです。
工場見学ツアー
工場見学は実は大変人気で、インターネットで検索してみてもなかなか直近のスケジュールが開いていないことが多いです。
予約方法
工場見学は予約制となっています。
予約はインターネットまたは電話で可能です。
インターネット予約は24時間受け付けていますが、人気の時間帯はすぐに埋まってしまうことがあります。
一方、電話予約では、オペレーターが空き状況をリアルタイムで確認してくれるので、柔軟に対応してもらえる可能性が高いです。
私も今回、電話で予約したところ、インターネットでは満員だった時間帯に参加できることになりました。
受付から見学開始まで
指定された時間の15分前には受付窓口に到着するようにしましょう。そのように案内されます。
受付では簡単な説明を受け、チケットを購入(500円)します。
工場見学からテイスティングまで、全体で1時間以上かかるので、事前にトイレを済ませておくことをおすすめします。
「キリン一番搾りおいしさ実感ツアー」
キリンビール福岡工場では、「キリン一番搾りおいしさ実感ツアー」と呼ばれる特別なプログラムを体験できます。
このツアーの特徴は、ビール製造の過程を見学するだけでなく、原料の試食や香りを楽しむなど、五感を使った体験ができることです。
原料体験
ツアーは、ビールの主原料である麦芽とホップの体験から始まります。
こちらはホップです。
ホップは、その特徴的な香りを嗅ぐことができ、ビールに与える風味や苦みの役割について学べます。
そしてこちらは麦芽
麦芽は実際に手に取って触れることができ、その香ばしい香りを楽しめます。
更に、試食用の麦芽も用意されています。
これだけを食べてもなかなか美味しいです。
製造工程の見学
次に、実際の製造工程を見学します。
大きな釜や発酵タンクなど、普段は見ることのできない設備を間近で見られるのは圧巻です。
ガイドさんの丁寧な説明を聞きながら、ビールができるまでの過程を学んでいきます。
特に印象的だったのは、巨大な蒸留釜です。
今も製造中だそうです。
この中で麦芽とホップが煮込まれ、ビールの基となる麦汁が作られていきます。
静かに鎮座しているように見えますが、この中で今もビールが作られているんだと思うと、なんだかワクワクしてきますね。
一番搾り体験
工場見学のハイライトの一つが、「一番搾り」と「二番搾り」の麦汁を飲み比べる体験です。
右が一番搾り、左が二番絞りです。
一番搾りは、麦芽を絞った際に最初に出てくる上質な麦汁で、これがキリンの「一番搾り」ビールの原料となります。
二番搾りと比べてみると、一番搾りの方が味わいが濃厚で、甘みも感じられました。
この体験を通じて、「一番搾り」の名前の由来と、その品質へのこだわりが実感できます。
缶詰め工程
ビールを缶に詰める工程は、衛生面の配慮からビデオでの視聴となります。
高速で動く機械が、次々とビールを缶に詰めていく様子は圧巻です。
1分間に何百缶ものビールが生産されていく様子を見ると、工場の生産能力の高さに驚かされます。
テイスティング
見学の締めくくりは、待ちに待ったテイスティングです。
ここで注意したいのは、運転する方と同伴者の役割分担です。
運転する方は、ビールの香りを嗅ぐことすらできないほど厳しく管理されています。
今回は妻にテイスティングを譲り、私は運転者として参加しました。
テイスティングの内容
テイスティングは以下の流れで行われます:
- まず、「一番搾り」を専用のジョッキで1杯いただけます。
- 次に、赤ワイングラスのような丸いグラスに、「一番搾り」「一番搾りプレミアム」「一番搾り黒生」の3種類が用意され、飲み比べることができます。
それぞれのビールの特徴を簡単にご紹介しましょう。
- 一番搾り(左):さっぱりとした飲み口ながらも、しっかりとした麦の風味が感じられます。キレのある後味が特徴で、食事との相性も抜群です。
- 一番搾りプレミアム(中):通常の一番搾りよりも深みのある味わいが特徴です。麦芽の風味がより強く感じられ、コクのある味わいを楽しめます。
- 一番搾り黒生(右):黒ビール特有のコクと香ばしさが魅力です。ローストした麦芽の香りと、わずかな甘みが感じられる複雑な味わいが楽しめます。
おかわりはできませんが、十分な量が用意されているので、ゆっくりと味わうことができます。
運転者向けのドリンク
運転者の方も楽しめるよう、ジュースや紅茶、コーヒー、ノンアルコールビールなどが用意されています。
こちらはおかわり自由なので、私はノンアルコールビールの後にコーヒーをいただきました。
ノンアルコールビールは、アルコール分を除去しているにもかかわらず、本物のビールに近い味わいが楽しめました。
感想
キリンビール福岡工場の見学は、ビール好きの方はもちろん、製造過程に興味がある方にも非常におすすめです。
特に、原料の試食や麦汁の飲み比べなど、普段はできない体験ができるのが大きな魅力です。
また、500円という手頃な価格で、約65分の見学時間と充実したテイスティングを楽しめるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと感じました。
また、工場内にはキリングッズを販売しているショップもあります。
ビールなどのアルコール類、ビール関連グッズ、キリンビールのTシャツやエコバックなど、ここでしか手に入らないオリジナルグッズもあるので、お土産を探している方にもおすすめです。
家族や友人との休日の過ごし方として、また、ビールについての知識を深めたい方にとって、素晴らしい体験になること間違いなしです。
周辺情報
工場見学の前後には、工場前にあるキリン花園を訪れるのもおすすめです。
季節によって異なる花々を楽しむことができ、春には桜、初夏にはつつじ、秋には約1,000万本ものコスモスが咲き誇ります。
花園を散策しながら、ビールの製造過程で学んだことを振り返るのも良いでしょう。
店舗情報まとめ
- 住所:〒838-0058 福岡県朝倉市馬田3601
- 営業時間:9:30~17:00(最終受付16:00)
- 定休日:月曜日(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、年末年始休館
- 特徴:
- キリンビールの主力商品「一番搾り」の製造工場
- 五感を使った工場見学が体験可能
- 環境に配慮した最新の製造設備
- 隣接する「キリン花園」で季節の花も楽しめる
- ターゲット層:
- ビール好きの大人
- 製造過程に興味がある方
- カップルや友人同士、家族連れ
- おすすめポイント:
- 充実した工場見学プログラム
- リーズナブルな価格
- 本格的なテイスティング体験
- 季節の花も楽しめる隣接の花園
- 公式サイト:https://www.kirin.co.jp/experience/factory/fukuoka/
- SNS情報:公式InstagramやTwitterで、工場や花園の最新情報を発信しています
- 注意点:
- 20歳未満の方のみでは予約ができません
- 見学は日本語のみで行われます
- 車・自転車を運転の方、妊娠中や授乳中の方は、ビールなどの酒類をご試飲できません
- 工場内は写真撮影が制限されている場所があります
予約方法:電話またはインターネットで予約可能です。
電話予約の場合、オペレーターが柔軟に対応してくれる可能性が高いです。人気の見学ツアーなので、早めの予約をおすすめします。
アクセス:
- 車:九州自動車道 杷木ICから約10分
- 公共交通機関:JR久留米駅からバスで約50分
最後に、キリンビール福岡工場の工場見学は、ビールの製造過程を学びながら、実際に味わうことができビールの奥深さと、それを作り出す人々の情熱を感じることができる素晴らしい機会です。
ぜひ、家族や友人と一緒に訪れて、ビールの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
きっと、普段何気なく飲んでいるビールが、もっと特別なものに感じられるはずです。
一番搾りのありがたさを実感したため、早速一番搾りを買ってきて飲みました。ごちそうさまでした!
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