朝から外出していて、ちょうど昼食時に繁華街にいた。
「昼飯は何にしようか」
思い当たる店を頭に浮かべながら歩いていた。
ふと、「ラーメン」が浮かんでしまった。
まさに頭の中に「ポッ」と浮かんだのだ。
それからは、頭はラーメンの事ばかり。
どの店にするべきか、大事な今日の昼ごはんになるのだから慎重に選ぶ必要がある。
いくつか候補があがったが、向かう方向はなんとなく決まっていたようで、自分で意識するまでもなく、自然にその店の方向に向かっていた。
到着した店は「大砲ラーメン 天神今泉店」だ。
久留米支店に勤務していた時には、事務所のすぐ近くに大龍ラーメンがあったのでそちらばかりを食べていたが、大砲ラーメンが天神に進出してきてからというもの大砲ラーメンの方が食べる機会が増えていた。
さて、世の中はコロナ対策として、飲食店は敬遠されているが、昼飯は食べないといけない。
自分でも「食事はとらないとな」と開き直って店に入った。
入ってすぐ左手に食券販売機があり、ここで食券を購入する。
すると、店員さんが「何名様ですか?麺の方さは?」と聞いてこられるので、「1名です。カタで」と返事をする。
1名だから当然カウンター席なんだが、隣の人と1席をあけた席を案内された。
内心「コロナ対策なんだな」と思った。
見ると店員さんは全員がマスクをしていて、配膳される方はゴム手袋までされている。もちろん消毒液が店内に設置されていたので、席につくなり消毒液の所に行って手を消毒してきた。
待つこと数分で「昔ラーメン(750円)」が出てきた。
濃厚そうなスープだ。
大砲ラーメンと言えば「背脂チップ」と私は読んでいるが、揚げた豚の背油のチップがラーメンに入っている事が特徴なのだ。
この「背脂チップ」もいくつか見えている。
まずはスープを一口。
うーーーん。いきなり濃厚なスープだ。
もうひと口。
これは幸せ!
麺をすくい、すする。
ひたすら麺を食べ続けていると、麺のつもりがチャーシューも一緒についてきた。
せっかくだから麺とチャーシューを一緒に食べよう。
麺だけではない、薄いチャーシューの食感が加わった。
茹で卵に箸が当たった。
黄身と白身が外れて、白身部分だけを食べ、黄身部分をそっと箸でつまんで食べる。
以外なものも箸に付いてきた。
これ、たぶんタケノコだ。珍しいね。
そうこうしているうちに、麺もチャーシューもなくなり、スープだけが残った。
れんげでスープをひとくちすする。
やっぱり濃厚だ。
もうひとくち。
またひとくち。
さらにひとくち。
もいっちょひとくち。
もはや、やめられない。
なんとかガンバって、最後にしようとレンゲを置く。
お冷を飲んで口の中をリセットする。
・・・ ・・・ ・・・ もう、ひとくちいい?
となると、さらにひとくち。
もひとつひとくち。
もう絶対にやめた!とレンゲを置いて、お冷をのんで、気が変わらないうちに席を立った。
高血圧な私にはあまりよくない食事だけど、満足度は高い!
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